あおをとびこえて

君のいる世界がナンバーワン!

働くジャニオタ

今回の記事はちょっと真面目だよ。

 

 

最初に言うと、わたしは働くのがすきだ。

 

わたしにとって仕事の目的はお金を稼ぐことではない。勿論生きていく上でお金は必要だし、好きなものを買ったり食べたりしたい。それ以上に仕事のおかげで色んな出会いがあったり、お客様の笑顔が見れたり、一緒に働く仲間が楽しそうにしているだけで嬉しかったりする。

 

元々大学生の頃からダブルワークをしており、元職場がいわゆるカスタマーサービスに力を入れている職場だったため、そういうことが普通なのだと思っていた。いつだって職場とお客様のために。そのためなら大学とか友人の約束をすっぽかして職場に行ってしまう典型的ダメ大学生だった。

 

 

社会人になってみると意外とうまくいかないことだって多い。アルバイト時代では許されていたことが勿論許されなくなる。今まで感じなかったプレッシャーが、尋常ではないくらいのしかかる。怒られることも多いし、ほめられることは少なくなる。ストレスだってあるだろうし、やめたいって思う瞬間だってあるのだろう。

 

だから、わたしはジャニーズという娯楽に逃げてしまった。ジャニーズってなんでもかんでもとにかく楽しい。かっこいい男性がただただかっこいいことをしている。ただそれだけで楽しいし、日常の嫌なことなんか忘れて、娯楽に頭を突っ込んでいたいと思ってしまう。現場に行くと「今日は嫌なことなんか忘れて思いっきり楽しみましょう!」って言ってくれる。「嫌なことを抱えているおたく」ってレッテルを貼られているのか?と思うくらい聞いた台詞だ。

 

でもふと思う。ジャニーズだって「お仕事」をしているのだ。勿論彼らの考えていることはわたしには分からない。でも少なくともわたしたちは彼らに「お金」を払い、対価として「目に見えない喜び」をもらっているのだ。決してボランティアではない、価値の等価交換。わたしたち=顧客がジャニーズに価値を見出せば彼らはそれ相応の対価を得る。逆にわたしたち=顧客が彼らに価値を見出さなければ自然と客離れは起きるのだろうし、彼らは対価を得られないし、会社にも売上・利益を残せない。

 

ジャニーズ事務所だってただの会社だし、ジャニーズは会社員なのだ。

 

最近のわたしは現場に行き過ぎたため、そんなことも我も忘れてジャニーズ三昧していた。家に帰ればジャニーズ。家を出てもジャニーズ。決してそれが悪いとは思わない。

ただ同時に金銭のマネジメントも出来なくなってしまった。このくらいなら現場増やせるな、とかなんとなくの想定で軽率に現場に行ってしまう。

 

現場に行くのが悪いのではない。マネジメント出来ない自分が悪いのだ。金銭だけではない。自分の仕事に対するモチベーション、価値観もおかしくなっていた。

世のため人のために、と思っていたものはいつの間にかジャニーズのために、むしろ自分の喜びのために。そんな風になっていた。

決してそう思うのが悪いとは言っていないし否定するつもりもない。ただ、最近ふと思うことがあるのだ。本当に自分の思っていたことはこれなのか。

 

 

そう思うきっかけになったのは、Snow Manのメンバー阿部亮平くんの担当になったことだった。

つい最近わたしは阿部くんに落ちてしまった。少クラで見たスカリミの阿部くんがかっこよくて、担当したいと思ったのだ。

 

阿部くんは周知の通り、パーフェクトマンだ。(本人はそんなことないって言ってるけど) 優秀な大学、大学院に自力で行き、自力で気象予報士の資格を獲得した。受験のために仕事を休み、復帰した際は遅れを取り戻すために必死に練習などを重ね、今も院に通いながら舞台、ライブをこなしている。

 

いつだって彼の口からは「Snow Manのため」という言葉が出る。仕事のために彼は行動しているのだ。

その先にどんな思いがあるのかなんて知らないし、別に知りたくはない。でも彼は仕事に情熱を傾けているのだと思う。

 

一種同じ社会人だ。わたしだって負けていられない。いつだか上司に言われたが、「身近に尊敬出来る人を作って、真似しなさい」。異動したてで職場に慣れず、ふいに相談したときに言われた言葉だった。勿論同じ職場にも尊敬出来る人がたくさん出来た。そして阿部くんという尊敬出来る人も出来た。

 

まるで人生かのようになっていたわたしのジャニーズの思いのようなものは、いつの間にか落ち着いていた。もう少し将来の仕事のためになるようなものにお金を使ったり、本を読んだりしたい。季節をしっかりと感じたり、今の時期なら道端でキンモクセイの香りを香ったり。

 

ジャニオタをやめる訳では無いが、自分の娯楽の1つに留めたい。Twitterはてなブログをやめるというわけではない。ジャニーズのために頑張るのではない。でも頑張った自分へのご褒美の1つとして舞台やライブに行く。そんな思いでもいいのではないか。わたしだって人間だ。仕事で嫌な思いをすることだってある。そんなときにジャニーズに逃げようと思うのではなく、嫌なことに対して立ち向かい、楽しいと思うまで仕事をしてみたっていいんじゃないか。愚痴なんか言ったって何も解決しない。むしろ愚痴なんか言ってる暇はない。時間は有限なのだ。そしてジャニーズを逃げ道にしても何も変わらない。ならば少しの勇気と愛情を持って仕事に向き合ったっていいんじゃないか。

 

 

 

いつだってジャニオタは楽しいのだ。そして仕事だって同様に楽しいのだ。

そしてわたしは明日も出社する。